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書評を中心に、伝えたいことをplus

『天地明察』渋川春海しか知らないの?『江戸の理系力』

科学技術史の研究者 鈴木一義さんと、専門家も驚くほどの調査力で『天地明察』を書き上げた冲方丁さんの特別対談が載っている『江戸の理系力』。 しかし!江戸の理系科学者を渋川春海だけしか知らないのでは日本人としてもったいない! 天文に測量、写真、植…

自決した三島由紀夫だからこそ、語る言葉に強い影響力が宿る

『若きサムライのために』は、三島由紀夫が雑誌に書いたエッセイの連載を集めた本だ。これに福田赳夫などとの対談も付いている。 初版は昭和44年。三島由紀夫が自殺する昭和45年の前の年にあたる。 つい最近では、自民党が議席の3分の2をとれるかが焦…

ニコラ・テスラの世界『Dimension W』から未来の生き方を考える

かつてトーマス・エジソンと並び天才と謳われた発明家がいた 無線による送電で世界の全てを動かそうとした人物 ニコラ・テスラ 早過ぎた天才の夢は 生前も そして死後も実現することは無いと言われ続けていたが 没後100年の画期的な発明によって さらに飛…

「名言」とか、「武士」みんな好きでしょ?

今回は軽めにいきます。 雑誌で紹介されていた本『武将〈サムライ〉の言葉』。引用されていた勝海舟の言葉がジワっときたので手に取りました。著者は自称「歴史探検家」の高橋伸幸さん。 昨日コンビニにいったら雑誌の前のフックにかかっているスペース(あ…

『遅読家のための読書術』を15分で速読してみた

『遅読家のための読書術』著者の印南敦史さんは、書評家として月60本近くのブックレビュー記事をさまざまな情報サイトに寄稿している方だ。 ということは、1ヶ月に60冊以上の本を読んでいる計算になる。これまで読んだ本の蓄積も相当あるだろうから、6…

経済とは「経世済民」〜人間の不合理さを科学する行動経済学

6月27日日経電子版の連載で、池上彰がこう語っていた。 そもそも経済学とは「経世済民」という言葉が語源です。「経世」とは世を治める。「済民」とは民を救うという意味です。明治時代のはじめ、海外から伝わってきた経済学を表す用語「エコノミクス」を訳…

価値観の違いって面白い!という話:ちきりんとゲーマーウメハラ

今月発売の新刊『悩みどころと逃げどころ』を紹介する。 以前であれば全く興味を示さなかったはずの本だけれど、ブログを書き出した一人として自称「社会派ブロガー」ちきりんの著書は一冊は読んでみたいという気持ちがかねてから頭にあった。 そういったワ…

怒っている人を一瞬で冷静にさせるたった1つの方法

DaiGoの本に引き続き、今回もメンタリズムについて書く。 inyoshoten.hatenablog.com 僕はノンフィクションを読むとき、必ず2〜3冊を一気に読むことに決めている。最低限2冊であり、読みはじめて実入りがなさそうなジャンルであっても1冊で止めることは…

DaiGoは芸能人で「こいつはビジネスでも成功する」ヤツの1人

芸能人で 「こいつはビジネスの世界でも成功する」と思える人が2人いる。メンタリストのDaiGoと、オリエンタルラジオの中田敦彦の2人である。 中田さんは言わずもがな「しくじり先生」を大ヒット番組に押し上げたプレゼン力、これは本物だ。以前から「何か…

子育ては全く意味がない?『言ってはいけない』真実たち

ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。 私たちを「デザイン」しているのは誰か? その答え、「進化と遺伝」が本著のメインテーマである。橘玲の最新作『言ってはいけない』は進化学者ジャレド・ダイア…

ヤラセ?ザッカーバーグへのハッカー攻撃、アカウント乗っ取り

今朝、車内でラジオを聞いていたら、Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグのTwitter、Pinterestのアカウントが乗っ取られたというニュースを耳にした。 jp.techcrunch.com アカウントを乗っ取ったのはOurMine Teamと名乗るハッカー集団で、彼らのハッキング…

職業別(スポーツ選手等)「スキャンダルの罪と罰ルール」の提案

闇カジノで興じた1人のバドミントン選手が事実上の永久追放になった。もう1人は無期限の競技会出場停止処分になった。 この手のニュースをみかける度に頭に浮かぶのが、同じ罪を犯しても立場が違うと罰が異なるという少し不思議だが紛れもない事実だ。立場…

「話がヘタな人」は優れた裁判官が使う論法をマネしたらいい

「すぐれた法学者は、背後に帰納論をもちつつしゃべるときは、演繹論をしゃべる」 著作『論理思考と発想の技術』でベイン・アンド・カンパニー日本支社長も務めた経営コンサルタント後正武が、法学者の川島武宜元教授の言葉を引用した箇所である。 『論理思…

嫉妬の激情に駆られた始末におえない男たちはこれ読んどけ

人間、出来ることなら、嫉妬からだけは免れていたいものです!(イアーゴー) シェイクスピア『オセロー』第三幕第三場 歴史学者の山内昌之著『嫉妬の世界史』はじめの一文のとおり、できることなら嫉妬したり、嫉妬されたりする世界からは距離をおきたいも…

時間がないが口癖の人は「24時間分割意識生活」が使えるかも

100年以上前にロンドンで書かれた一冊『自分の時間』が出版社を変えて今月発売された。 仕事以外の「内なる時間」をどう埋めるかという話が中心で、これについては前に記事に書いた通りだ。 inyoshoten.hatenablog.com 今回は、できるだけ失礼のない言い方を…

夢を持てない人は、植松さんの動画をまず観るといいよ

この方、植松電機の植松努を知っているだろうか? 「どこの冴えないおっさん?」と思った人。心の中で構わないので、正直に手を上げてほしい。 そして、彼がTEDに登壇したときの動画を観てほしい。昨今「見ためが9割」なんて言われるが、人を見かけで判断し…

「ぶっとんでいる = 時代を超えている」を高城剛から知る

高城剛について、彼の専門でない「医療」分野を取り上げて批判的な目線を昨日の記事で浴びせたが、誤解を与えないようにこの記事を書く。 inyoshoten.hatenablog.com 高城さんは発想が一つ時代の先をいっている尊敬に足る人だ。こういう人に対して「ぶっとん…

高城剛『2035年の世界』の医療パートを徹底解説する

『2035年の世界』は、高城剛が自ら設定した100のキーワードをもとに人類の未来像を語っていくという本だ。 経済、環境などジャンル分けされているのだが、この記事では僕の専門である医療・生命科学に関するキーワードに限定して、「そんな未来が果たしてく…

時間がない!といつも言っている人に捧ぐ意識革命のすすめ

今、あなたはなぜこの記事を読んでいるのか? 「何か役に立つことが書いてあるかも?」「人のブログを読んでると、こんなこと書く人もいるんだと分かって視野が広がる」「人のブログを読む時間は自分にとってリラックスできる貴重な時間だ」など、ブログを読…

友達づくりに消耗してる人はこれ読んどけ

リアルな友達やSNSで「いいね!」し合ったりする友達に時間を割き過ぎて消耗している人、はたまた友達がいないと悩んでいる人は、瀧本哲史著『君に友だちはいらない』を読むといい。 「あ、苦労して友達づくりなんてしなくていいんだ」と気づくはずだ。 君に…

ほどよい緊張が最高のパフォーマンスを生むという本番前に使える法則

スポーツの大会当日、過度に緊張して本来の力を出し切れなかった。そんな経験はないだろうか。 僕はというと、以前はガチガチに緊張して泣きたいほど無念な結果に終わった大会を何度も味わった。当時は人生を賭けるつもりで本気でスポーツをしていたので、情…

『インベスターZ』にハマった人は、『マネーの拳』も読んどけ

『インベスターZ』が今、最高に面白い。 これに共感できる人は、三田紀房しばりで『マネーの拳』も読んでほしい。ハマること間違いない。 マネーの拳 1 (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 三田 紀房 小学館 2005-06-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 7n…

「自己肯定感がない人」はこれ読んで、無条件に人をリスペクトしとけ

「アイツって全然尊敬できるところがないよな」という人に出会ったことはあるだろうか。 「いまさら何言ってるの?尊敬できる部分がゼロのヤツらに囲まれて生きてるよ」という人も多いのかもしれない。かくいう僕も、能力の足りないオジさん管理職たちを見下…

LGBTの定義をまとめてみたら、マツコの不思議さを理解し尊重できた

マツコ・デラックスは「性同一障害」ではない。ふだんは男の格好をして、趣味で女装している「女装癖のゲイ」だ。本人が著書『デラックスじゃない』で語っていることなので間違いない。 本著で語られる彼(と言っていいのか分からないが)の言葉を読むと、性…

弱肉強食のブログ界。だから方針転換することに決めた!

ブログを方針転換することに決めた。 今までの歴史 このブログ「引用書店」は2015年12月13日からはじめて、ほぼ毎日更新を続けてきた。結果、5月7日時点で154記事がたまった。 もともと平均1日1冊ほど本を読むのが習慣だった。本は汚して読む…

【銃・病原菌・鉄:ジャレド・ダイアモンド】「アンナ・カレーニナの原則」大喜利

進化生物学者ジャレド・ダイアモンドの代表作『銃・病原菌・鉄』から、「アンナ・カレーニナの原則」に視点を絞って書く。 最後に大喜利を用意したので、回答を思いついたらコメントしてほしい。 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (…

【めざせイグ・ノーベル賞傾向と対策:久我羅内】応募してみたら?

5月kindle月替わりセールで買った『めざせイグ・ノーベル賞傾向と対策』。 「イグ・ノーベル賞」という賞を知っているだろうか? 聞いたことはあってもきちんと理解している人は結構少ないのではないだろうか。ましてや応募方法や傾向と対策を知っている人…

【「余命3ヵ月」と伝えるときの医者のホンネ:奥仲哲弥】患者のお役立ち情報が満載!

5月のkindle月替わりセールから、今回はTBS「サンデージャポン」隔週レギュラーも務める医師 奥仲哲弥著『「余命3ヵ月」と伝えるときの医者のホンネ』。 患者の立場として役立つ情報が満載の、次に病院行く前に読んでおきたい一冊だ。 お役立ち情報を1つ…

【すべては一杯のコーヒーから:松田公太】百の理屈より、一の行動

ずいぶん前に読んだ本と思ったら、もう10年になるのか。 時代の流れも速ければ、松田公太氏のキャリアの変遷も速い。 すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫) posted with ヨメレバ 松田 公太 新潮社 2005-03-27 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 《目次》…

【エバンジェリスト養成講座:西脇資哲】新しい技術という福音をもたらす職種

日本マイクロソフト社の西脇資哲著『エバンジェリスト養成講座』を僕が手に取った理由は、プレゼン力を高めるためだった。 こう聞いて「おれは関係ないなあ」「青臭い努力なんかしてご愁傷様だな」とか思う人は、ネット社会に毒されてますよ。 外資だと顕著…