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THE INYOSHOTEN PLUS

書評を中心に、伝えたいことをplus

自決した三島由紀夫だからこそ、語る言葉に強い影響力が宿る

『若きサムライのために』は、三島由紀夫が雑誌に書いたエッセイの連載を集めた本だ。これに福田赳夫などとの対談も付いている。 初版は昭和44年。三島由紀夫が自殺する昭和45年の前の年にあたる。 つい最近では、自民党が議席の3分の2をとれるかが焦…

「名言」とか、「武士」みんな好きでしょ?

今回は軽めにいきます。 雑誌で紹介されていた本『武将〈サムライ〉の言葉』。引用されていた勝海舟の言葉がジワっときたので手に取りました。著者は自称「歴史探検家」の高橋伸幸さん。 昨日コンビニにいったら雑誌の前のフックにかかっているスペース(あ…

【「甘え」の構造:土居健郎】日本人はみんな甘えん坊?

初版は昭和46年、僕の生まれる随分前に書かれた『「甘え」の構造』。日本人の価値観や言葉は「甘え」を中心に広がっているという説に基づいた本だ。 「甘え」の構造 [増補普及版] posted with ヨメレバ 土居 健郎 弘文堂 2007-05-15 Amazon Kindle 楽天ブ…

【幸福論:須藤元気】四国を旅し、本を多読するきっかけになった一冊

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 青春の一冊といえば須藤元気『幸福論』、この本を僕はあげる。 幸福論 (RHブックス・プラス) posted with ヨメレバ 須藤元気 武田ランダムハウスジャパン 2007-10-02 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 《目次》 須…

【変身:カフカ】ある朝起きたらストレスで仕事に行けなかった人へ

ストレスで急に仕事に行けなくなった人、いますか? 最近職場に復帰した人から、長期休暇に入るきっかけを聞いた。「ある朝起きたら急に体が動かなくなった。まるで自分の体じゃないみたいで驚いた」のだという。 これを聞いて僕はフランツ・カフカ『変身』…

【史上最強の哲学入門:飲茶】バキ的な設定?超わかりやすい哲学本

『グラップラー刃牙』の熱烈ファンである著者が、哲学者をバキ的に描いた哲学本『史上最強の哲学入門』。 哲学者入場! 哲学の聖地、東京ドーム地下討議場では、今まさに史上最大の哲学議論大会が行われようとしていた・・・。 「史上最高の『真理』を知りた…

【死にいたる病 現代の批判:キルケゴール】人は絶望しながら生活している

人は誰しも、何かに絶望しながら日々生活しているものだ。 死にいたる病、現代の批判 (中公クラシックス) posted with ヨメレバ キルケゴール 中央公論新社 2003-06 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 《目次》 キルケゴールの実存主義 人は絶望しながら生活…

【はじめてのヘーゲル『精神現象学』:竹田青嗣/西研】さらに分かりやすく解説してみる

ヘーゲル『精神現象学』は哲学書のなかでも難解といわれている。 それを分かりやすく解説した本が「はじめてのヘーゲル『精神現象学』」である。そしてさらに分かりやすく解説してみようというのが、この記事での試みである。もちろん解説する部分はかなり限…

【偶然を生きる:冲方丁】4つの経験分類で読み解く人類のストーリー

森博嗣の『科学的とはどういう意味か』『作家の収支』の2冊が、今年読んだ本のなかで結構ヒットだった。 【科学的とはどういう意味か】文系に捧ぐ!理系って全然すごくないよ - 引用書店 【作家の収支】作家「森博嗣」の金のことが正直に書かれた本 - 引用…

【若者よマルクスを読もうⅡ:内田樹/石川康広】日本人よ!世界を救うのはお前たちだ

いやいや、社会主義ですか今更? 『若者よマルクスを読もうⅡ』 というタイトルをみて、第一印象がこれだった人は少なからずいるのではないか。 そんな方たちに、今回は「日本人がマルクス主義で世界を救うときが来るかもしれない」という話を書く。 若者よ、…

【サバイバル宗教論:佐藤優 】他人を理解したい?宗教に焦点を当ててみては

佐藤優はものすごい量の著作を世に出しているが、1冊目に読むのであれば『サバイバル宗教論』を推したい。 サバイバル宗教論 (文春新書) posted with ヨメレバ 佐藤 優 文藝春秋 2014-02-20 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 《目次》 佐藤優のルーツ「神学…

【論語】初心者でも最後まで読める!斉藤孝の現代語訳

こんなに読みやすい古典の訳はみたことがない。 斉藤孝訳『論語』は、論語初心者だけでなく読書初心者でも楽に読みはじめられ、挫折することなく最後まで読めきれる良書だ。 現代語訳 論語 (ちくま新書) posted with ヨメレバ 齋藤 孝 筑摩書房 2010-12-08 A…

【火花:又吉直樹】ハリウッドザコシショウのR-1優勝が嬉しい理由

3月7日(日)ハリウッドザコシショウがR-1で優勝した。ぶっちぎりだった。 これが妙にうれしかった。前から古畑任三郎の「ハンマーカンマー」にハマっていて、ちょっとした青田買い的なファンだったから「うれしい」と感じたのかも知れない。 いや、もう少…

【ぼのぼの名言集 下:いがらしみきお】アニメ『ぼのぼの』放送スタート

中学生(確か1年生)のときにハマった『ぼのぼの』。上巻だけでは語れない。一気に語ると読者からしたらくどい。 というわけで下巻については別に書いた。それだけハマった好きな作品だということだ。そして名言も多い。 ぼのぼの名言集(下) 「理由はないけ…

【ぼのぼの名言集 上】動物を介して描かれる「いがらしみきお哲学」

33歳のぼくは中学生(確か1年生)のとき、『ぼのぼの』にハマった。 ぼのぼの名言集(上) 「今日は風となかよくしてみよう」 (竹書房新書) posted with ヨメレバ いがらし みきお 竹書房 2012-12-24 Amazon Kindle 楽天ブックス 《目次》 アニメ版 スナド…

【夜と霧:ヴィクトール・フランクル】生きる意味を探してはいけない

盲ろうの東大教授 福島智の本を読んだ流れで、ヴィクトール・フランクル著『夜と霧』を読み直した。 夜と霧 新版 posted with ヨメレバ ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 2002-11-06 Amazon Kindle 楽天ブックス 《目次》 『夜と霧』の位置づけ 「想…

【ぼくの命は言葉とともにある】「盲ろう」でも東大教授になった福島智

どなただったか忘れてしまったのだが、はてなブログの記事がきっかけで読んだ『ぼくの命は言葉とともにある』 。9歳で失明、18歳で聴力を失って、そこから東大教授になった福島智の著作だ。 「これは読むべきだ」と直感して即購入したのだが、本当に良い…

【アンドロイドは人間になれるか:石黒浩】スマホの先の未来がある!

マツコロイドで有名な人間酷似型ロボットの第一人者 石黒浩が書いた『アンドロイドは人間になれるか』、これは傑作だ。 大げさではなく、石黒さんはスマホの先の未来を創っている。彼の言葉を借りれば「未来は勝手にやってこない」。彼の頭の中には、人間と…

【50歳からの「死に方」:弘兼憲史】残りの37.5%をどう過ごすか?

「あと何年生きられるか?」 それは「平均寿命」ではなく「平均余命」で計算できることは皆だいたい知っている。 www.mhlw.go.jp 33歳男性のぼくは、あと48.02年生きられるらしい。すぐ死ぬかもしれない。でも、だいたい平均したら48.02年だ。事故で死ぬこと…

【死ぬってどういうことですか?】瀬戸内寂聴と堀江貴文の死生観

対談本の連載、第二弾です。 いやー本当は「すみません、早速連載の予告をブッチして小保方晴子『あの日』を読みましたので書きます」といきたかったんですが、愛知の田舎の本屋には『あの日』が置いてない!なんてことだ! kindle版はあるんですが、「買っ…

【LOVE理論/スパルタ婚活塾】水野愛也が提唱する恋愛ハウツー

この世に跋扈する恋愛ハウツー本のなかで、最も面白い本が『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』です(もちろん独断)。 どちらも『夢をかなえるゾウ』の水野敬也が水野愛也名義で考案した理論を紹介するという、ややこしい位置づけの本です。この記事では、数多あ…

【南洲翁遺訓】敬天愛人の奥底にある西郷さんの思想

読みたいと思っているが読めていない本、ありませんか? 古典だったり専門書だったりでハードルが高い本です。わたしにとって『南洲翁遺訓』がそれでした。いわゆる新訳で読んだのですが、これが読みやすくて。ついに読破できました。 新訳のデメリットは古…

【運を支配する:桜井章一/藤田晋】ギャンブルと人生で負けない秘訣

こんにちは、引用書店 店長です。 「得意淡然 失意泰然」って、聞いたことありますか? 端的にいうと「調子良いときは謙虚に淡々と事をこなせ、調子悪いときは萎縮せず堂々としろ」という意味です。調べてみると中国は明時代、崔後渠(さいこうきょ)が著し…

【死刑執行人サンソン:安達正勝】職業人としての矜持

フランス国王ルイ16世は首を刎ねられてその一生を終えました。そころで、当時は処刑人も家業の1つだったことをご存知でしょうか? 死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書) posted with ヨメレバ 安達 正勝 集英社 2003-12-17 Amazon…

【仏教は宗教ではない:アルボムッレ・スマナサーラ/イケダハヤト】仏教以外の宗教が戦争を起こす理由

日本に生きていて、仏教って他の宗教と違うなあって思ったことありません? 世界で戦争の火種になるのはいつの時代も宗教ですが、現代をみてもイスラム教の各宗派やキリスト教との衝突が戦火を招いている印象ではないでしょうか。 では、なぜ仏教以外の宗教…

【洗脳支配:苫米地英人】洗脳はなぜ解けないのか

あなたは日々どんな考え事をしていますか? 自分のこと、家族のこと。今日の夕飯は何にしようかとか、寒くなってきて軽いダウンが欲しいから土曜に買いに行こうかとか。だいたい考え事って自分のまわりのことですよね。 でも果たしてそれだけでいいんでしょ…

【洗脳:Toshl】もう洗脳されないでくれ!人生をやりなおすための条件

洗脳って怖いですよね。 自分は絶対洗脳されないて思います?いえいえ、日常と非日常の世界は地続きですよ。条件が揃えば誰にでも起こりうることですし、既に誰かに洗脳された世の中をいまも生きているのかもしれません。 洗脳 地獄の12年からの生還 posted …

【ゲーテのコトバ:明川哲也】人生が変わる63の名言。しかも解説付き

この本、知の巨人のコトバが63も載っているんですよ?しかも解説付きで。お得すぎます。 ゲーテのコトバ (ゲーテビジネス新書) posted with ヨメレバ 明川 哲也 幻冬舎 2012-05-01 Amazon Kindle 楽天ブックス 《目次》 ゲーテってどんな人? 創作についての…

【もう、怒らない:小池龍之介】それでも怒ってしまったら幽体離脱

あなたは怒りっぽい性格ですか? 私はそうでもない方です。だって怒りって無価値ですから。大抵の人がイライラした日々を過ごす思春期の頃ですら「ムカつく」って言ってるやつが「ムカつく」って思ってたタチです。もちろん自分は怒ってるのではなく、何かに…

【世界十五大哲学:大井正/寺沢恒信】イチかゼロか、それが問題だ

あなたは受験や就活を経験したことがありますか? 経験した人なら分かるでしょう。受験であれば倍率10倍、就活だと文字どおりケタ違いで倍率300倍とかザラにありますよね。 少しだけ調子にのりますが、かく言う私も、新卒のときは3000人受けて10人採用される…

【フーコー入門:中山元】読まないと始まらない!何が?「思考」がですよ

人は、なぜ本を読むのでしょう? もう少し幅を広げて考えてみると、なぜ情報を脳にインプットしたがる、知的欲求があるのでしょう? フーコー入門 (ちくま新書) posted with ヨメレバ 中山 元 筑摩書房 1996-06 Amazon Kindle 楽天ブックス 《目次》 人には…