歴史
科学技術史の研究者 鈴木一義さんと、専門家も驚くほどの調査力で『天地明察』を書き上げた冲方丁さんの特別対談が載っている『江戸の理系力』。 しかし!江戸の理系科学者を渋川春海だけしか知らないのでは日本人としてもったいない! 天文に測量、写真、植…
人間、出来ることなら、嫉妬からだけは免れていたいものです!(イアーゴー) シェイクスピア『オセロー』第三幕第三場 歴史学者の山内昌之著『嫉妬の世界史』はじめの一文のとおり、できることなら嫉妬したり、嫉妬されたりする世界からは距離をおきたいも…
進化生物学者ジャレド・ダイアモンドの代表作『銃・病原菌・鉄』から、「アンナ・カレーニナの原則」に視点を絞って書く。 最後に大喜利を用意したので、回答を思いついたらコメントしてほしい。 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (…
プロローグで岩釣兼生が全日本プロレス入りするシーンからはじまる。 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』は戦前戦中、そして戦後を通して十五年間無敗のまま引退し、「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と謳われた超人の隆盛と凋落のストー…
「歴史認識」ということばを、昨年2015年は報道でよく耳にした。安倍首相の戦後70年談話が注目を集めたためだ。 平成27年8月14日 内閣総理大臣談話 | 平成27年 | 総理指示・談話など | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ 中国や韓国との領土問題、韓国…
『ゲバラ日記』はチェ・ゲバラ本人の日記を起こした貴重な資料である。死と隣り合わせの自然の脅威や修羅場の人間くささから遠ざかって生活する現代人が、そこから学べることは多い。 新訳 ゲバラ日記 (中公文庫) posted with ヨメレバ チェ ゲバラ 中央公論…
『戦後史の正体』は「米国からの圧力」を軸に、日本の戦後史を読み解いた本だ。 こういう視点から書かれた本は、いままでありませんでしたし、おそらくこれからもないでしょう。「米国の意向」について論じることは、日本の言論界ではタブーだからです。 戦…
今週のお題「方言」 というわけで富山生まれの言語学者 真田信治が大阪大学教授のときに標準語で書いた本、『方言の日本地図』をkindleで読んでみた。 方言の日本地図-ことばの旅 (講談社+α新書) posted with ヨメレバ 真田 信治 講談社 2002-12-19 Amazon K…
戦略論のバイブル『君主論』。 実はとても読みやすい一冊なので、「読みづらさ」から古典を敬遠している人は『君主論』からはじめてはどうだろう。 新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO) posted with ヨメレバ ニッコロ マキアヴェリ 中央公論新社 2002-04-25 Amazo…
「世界を変えた本 」 それは「現在の世界をかたち創った本」と言い換えられる。池上彰が選んだ10冊は全て宗教、経済に関する本であった(アンチテーゼも含めて)。年代的には宗教→経済の順だ。まず「宗教」、その後に「経済」が時代に合わせて世界を変えて…
年が変わり、2016年になりました。 これからはじまる1年間、誰もが共通に持っている「時間」という貴重な財産をあなたなら何に投資しますか? 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) posted with ヨメレバ 池上 彰,佐藤 優 文藝春秋 2015-10-20 Am…
当書店にご来店いただいたということは、あなたはそこそこ、もしくはディープな読書家ですよね。 では、歴史手帳をご存知ですか? 存じ上げない。さてはモグリですね?別の手帳が気に入ってて敢えて使ってないのなら分かりますが、「知らない」となるとモグ…