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【インテリやくざ文さん:和泉晴紀】常識を疑え?言われなくても!

マンガ マンガ-青年誌
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自分の置かれた立場や、感性、思考を特別視する人っていません?あなたもそうですか?でもコレ人類共通のクセだからしょうがないです。

《目次》

 

「自分は特別」とつい思ってしまう3つの理由

人って「自分は他人とは違う、特別な存在なんだ」とつい思ってしまうものです。それでモチベーションが湧くのは良い面ですが、一方で他人を軽視して傷つけてしまう面もあります。 

なぜでしょうか?その理由を3つにまとめました。

  • 思考や感情の主体はあくまで自分。他人は自分の脳内回路に侵入できない。他人が立ち入ることができない聖域があるからこそ、自分の思考は奥深くて特別なものだと考えてしまう。
  • どんな人でも、現在の立場ありきで考えてしまう
  • 過去に自分が苦労したり、他人が同じ道で苦労しているのを見ていると、さも自分が達成したことがとてつもない偉業のように感じてしまう。しかも無自覚

2ポツ目と3ポツ目は立場の話です。 

「立場ありき」は意識してもなかなか避けられない思考のクセで、上司なら上司の立場で、平社員のときのことはすっかり忘れて「こんなことも分からないのか」と叱ってしまう。部活の先輩は、新入部員のときのことはすっかり忘れて威張ってしまうものです。

 

芸能人がよく使う「素人さん」という業界用語

立場の例をあげると、芸能人がよく使っているのを聞く「素人さん」という言葉です。

もし面と向かって「素人さん」なんて言われたら、よく考えたらかなりイラッときません?よく考えなくても、面と向かって言われなくてもイラッときますか?

私も初めて聞いたときから、なんだろこの違和感、って思っていました。これ、芸能人が自分の立場を上げて、相手の立場を下げているから、その相手からするとイラッとくるんです。

芸 人:そんときファミレスにね素人さん2人いはって〜(テレビ収録のシーン)

(中略)

ある男:ちょっとそこの素人さん。駅はどちらの方向ですか?

芸 人:ん?駅はあっちやけど・・・

ある男:ありがとう。あ、私プロボウラーなんですよ。

(中略)

別の男:隣、失礼しますね素人さん。

芸 人:ん?

別の男:ああ、私プロの会社員なんで。

芸 人:どいつもこいつもなんやねん。俺、お前らの世界目指してないっちゅーねん。

文さん:ファミレスの2人も芸人目指してないんじゃないの?

俺、お前らの世界目指してないっちゅーねんって、見下される立場なら思いますよ当然。

 

常識を疑え?いや、自然と疑っちゃってください

やくざの文さんは、人のエゴ、見栄を見過ごせずにネチネチと細かくツッこんでしまいます。あまりに図星なことばかり指摘するので、当然友達はどんどん離れていきます。

一方で、自分自身も虚栄心を隠しきれず「周りに良く思われたい!」「こんなこと言ったら、あいつはこう思っちゃうんじゃないか?それはシャクだな」と考えて、いつも悩んでいます。かわいい奴です。

多くの人が世の中にはびこっている常識を「それって何か変な気もするけど、当たり前だよね。そういうものだよね」とスルーしてしまうことを、わざわざ掘り下げて考えてしまうのでしょう。

常識を疑えとかゼロ思考とかよく聞くけど、そんな大したことじゃないんですよ。道端を歩いていても、仕事してても、常識として周りに受け入れられているけど実はおかしいことで世界は溢れています。わざわざ言われなくても、文さんみたいに自然に疑っちゃいましょうよ。

ただし、考えたこと全てを外に出したら、そりゃ嫌われますから。言うべきことを取捨選択して、タイミングや表現を工夫した方が良さそうです。

「インテリやくざ文さん」は反面教師にもなります。