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【非才:マシュー・サイド】成功するために必要なたった1つの要素

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才能のあるヤツには絶対勝てない。そうやって一時は目指していた夢をあきらめた経験が、あなたにはありますか?

それ、優秀な指導者と努力の量が足りなかっただけかもしれません。

 

《目次》

 

「量」を積まないことには話にならない

20歳になるまでに、最高のバイオリニストたちは平均1万時間の練習を積んでいた。これは良いバイオリニストたちより2000時間も多く、音楽教師になりたいバイオリニストたちより6000時間も多い。

この差は統計的に有意どころか、すさまじいちがいだ。最高の演奏家たちは、最高の演奏家になるための作業に、何千時間もよけいに費やしていたわけだ。

だが、それだけではない。エリクソンはまた、このパターンに例外はないことを発見した。辛抱強い練習なしにエリート集団に入れた生徒はいなかったし、死ぬほど練習してトップ集団に入れた生徒もまったくなし。

最高の生徒とその他を分かつ要因は、目的性のある練習だけなのだ。

「非才」の著者は英国の卓球王者に3回輝き、オリンピックにも2回出場した経験をもつジャーナリスト、マシュー・サイド。自身もスポーツのトップ中のトップ選手であっただけに、説得力のある本です。

ほとんどの分野のトップ成績者は、年に1000時間くらい練習する。これを10年続けると1万時間になることから、10年ルールとか、1万時間ルールと呼ばれているそうです。

いやいや、モーツァルトは?ホリエモンは?あいつらは天才じゃないのか!

モーツァルトはたしかに幼少の頃から才能を認められつつありましたが、最初の名作「ピアノ協奏曲第9番」を書いたのは21歳だったそうです。3歳から優秀な教育者に厳しい指導を受けはじめて、18年後のことです。

ホリエモン、堀江貴文さんもロン毛で若くしてメディアを騒がせていた印象が強いですよね。でも実は堀江さんも例外なく「量」を積み重ねているんです。起業したのは東京大学在学中の1996年、オン・ザ・エッジをマザーズに上場させたのは2006年。ジャスト10年です。

本人もどこかで書いていましたが、その間は仕事ばっかしていたそうです。

 

成功するために必要なたった1つの要素

  • 質の高い圧倒的な努力

これだけです。先ほどの引用では時間さえかければ間違いない、という記述がありました。「非才」にもその後書いてありますが、もちろん漫然と量をこなせば成功するわけではないです。

「量」に加えて努力に必要なのは「質」です。いくら努力しててもベクトルがあさっての方向を向いてたらダメですよね。

フィギュアスケートの大会で勝ちたいのに、何が加点に繋がるのかを知らずに黙々と滑り続ける。受験に合格したいのに、過去問を解いて傾向分析せずにひたすら学校の教科書や塾の参考書をガリガリ詰め込む。

これじゃ勝てそうにない、受かりそうにないと思いません?

私の実体験としても、例えばスポーツってチームが強いかどうかがチームに所属する個人が強くなるかどうかを決める超重要な要素なんですよね。

甲子園常連校がなぜ、ずっと県大会を勝ち続けられるか?それは才能ある選手を引き抜いているからだけではないのです。強くなる練習法を知っていて、それが脈々と先輩から後輩に受け継がれているからなんです。

仕事や非営利の組織でも根本は同じ。一橋大学名誉教授の経営学者、野中郁次郎先生が提唱されたSECIモデルのとおりです。

組織内の個人や小グループで「実はこんなことできまっせ!」という暗黙知が共有され、「おれもこんなことできるよ!」というお返しがある。

「じゃあ誰でもヒットが打てるように(良い仕事ができるように)いつもこれをやろう!」とシステム化、つまり形式知の洗い出しが起こる。

様々なシステムが組み合わさると、新しい技術や知識も生まれる。仕事の場合はさらに、他の組織と交流することで進化を加速させる。

スポーツ強豪校の強さを保つ方法と、高パフォーマンスの会社組織をつくる方法は同じということです。

 

マイケル・ジョーダンの名言

「9000回以上シュートをミスした。300回ぐらい負けた。勝利を決めるシュートをまかされて、26回はずした」

マイケル・ジョーダンのナイキのCMです。日本でも放映され、はじめて見たときには冗談抜きに鳥肌たちましたね、これには。あのジョーダンですら成功の裏でこれだけミスを重ねるほど圧倒的な努力と経験を積んだのです。もちろん最高の「質」が確保できるトップリーグという環境で。

 

まとめ

あなたがとるべき行動は何か、もう分かりますよね?