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【動的平衡:福岡伸一】ダイエットに励む人は知っておくべき1つの事実

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あなたはダイエットしたことありますか?

ある調査によるとダイエット経験者は女性75%、男性60%だそうです。成功率は女性 36%、男性47%です。

 

 《目次》

 

大半のダイエット失敗者に朗報

人が痩せるためには何をすれば良いと思います?みなさんうすうすと、もしかしたらはっきりと認識されていると思うのですが、そうです!

インプットの量を減らすか、アウトプットの量を増やす。非常にシンプルです。

めまぐるしく流行の変わる◯◯ダイエットはインプット(食事)を減らすか、アウトプット(運動や代謝)を増やすか、もしくはその合わせ技か。すべて3パターンに分類できます。試しに今まで経験したことのあるダイエット法を分類してみてください。

そんなこと分かっちゃいるけど実感できないですか?ではインプット(食事)についてのおもしろい実験を紹介します。

 

科学にもとづいた食事にまつわる1つの事実

「You are what you ate」という英語のことわざがあります。直訳すると「あなたは、あなたが食べたものそのものですよ 」という意味です。

このことわざってただの文学的な比喩ではなく、生物学的にきわめて正確な表現なんですよ。証拠は生物学者 福岡伸一の「動的平衡」にあります。

生命が分子レベルにおいて、循環的でサスティナブルなシステムであることを最初に「見た」のはルドルフ・シェーンハイマーだった。DNAの発見に先立つこと10年以上前のこと。彼は、アイソトープ(同位体)を使って、アミノ酸に標識をつけた。そして、これをマウスに3日間、食べさせてみた。

アイソトープは分子の行方をトレースするのに好都合な目印となるのである。アミノ酸はマウスの体内で燃やされてエネルギーとなり、燃えカスは呼気や尿となって速やかに排泄されるだろうと彼は予想した。結果は予想を鮮やかに裏切っていた。標識アミノ酸は瞬く間にマウスの全身に散らばり、その半分以上が、脳、筋肉、消化管、肝臓、膵臓、脾臓、血液などありとあらゆる臓器や組織を構成するタンパク質の一部となっていたのである。そして、3日の間、マウスの体重は増えていなかった。

これはいったい何を意味しているのか。マウスの身体を構成していたタンパク質は、3日間のうちに、食事由来のアミノ酸に置き換えられ、その分、身体を構成していたタンパク質は捨てられたということである。標識アミノ酸は、ちょうどインクを川に垂らしたように、「流れ」の存在とその早さを目に見えるものにしてくれたのである。

まさに「You are what you ate」どおりの結果!種や組織によって期間は違いますが、動物の体はずっと同じ構成物でできているのではなく入れ替わるのです。もちろんヒトも例外ではありません。

「動的平衡」という考え方のポイントは、上にあげた体内の構成物やホルモン、神経伝達物質の「流れ」の調節です。われわれの体はいつもアクセルとブレーキを同時に踏んで走っている車のように、この「流れ」を調節しています。

なんてムダなんだ!って思います?

でも体内環境を調節するときにはとても役立つ仕組みなのです。アクセルを踏むと同時に普段踏んでいるブレーキを緩める。プラスを強化すると同時にマイナスを緩めることで、劇的スピードで身体の緊急事態に対処できるのです。

 

まとめ

あなたの体は「流れ」でできています。

明日からあなたの体の一部になるという事実を知って、さあ今日は何を食べましょうか?

 

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