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【ゲーテのコトバ:明川哲也】人生が変わる63の名言。しかも解説付き

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この本、知の巨人のコトバが63も載っているんですよ?しかも解説付きで。お得すぎます

《目次》

 

ゲーテってどんな人?

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ ー『ファウスト』をはじめ詩人で小説家でありながら、政治家、科学者でもあった多彩な男は、82歳の生涯を終える直前まで旅を、女性を愛し、仕事に勤しんだ。そんな人生の達人が遺した言葉を月刊『ゲーテ』流に超役。濃く大胆な人生のヒントがここにある。

ちょうど良い文章があった本の裏側から引用しました。ついでだから今回の本「ゲーテのコトバ」の紹介も載せました。

1749年〜1832年の時代を生きたゲーテ。出世作の『若きウェルテルの悩み』を出版したのは25歳です。創作にしても科学にしても政治にしても、昔の人は成果を出す年齢が若いですよね。

あとで触れますが、今と比べたら圧倒的に知的ストックが少ない時代だったからこそでしょう。知的ストックが少ないことは、1人の知識人が幅広い分野で活躍できたことの理由でもあります。ガリレオしかり、ダヴィンチしかり、デカルトしかりです。

 

創作についてのゲーテの考察

素材はだれの前にでもころがっている。内容を見いだすのは、それに働きかけようとする者だけだ。形式はたいていのものにとって一つの秘密だ ー『ゲーテ格言集』より

今、このアトリエから見えるもの。向かいのビル。道路。もう何日も前から駐車場に落ちているペロペロキャンディー。シルバーのジャガー。ブティック。その看板。少し気取った自体。

これらはみな、あなた、あるいはあなたの仲間である誰かが作り出したものだ。青空と白い雲と昼寝中の猫以外は、あなたと似た顔をした誰かの手によってこの世に出現した。それはつまり、あなたかもしれない誰かの頭に浮かんだイメージが具体的に作られたということであり、そしてこの行為への絶えざる欲望こそが、あなたの属するヒトという生き物の野生なのだ。

ふと考える瞬間ありませんか?あー、自分って過去の人間につくられたもので囲まれているんだなあって。

私はあります。自分は他の人によってつくられた世の中に何を残せるのだろう?って。

あの7階建てのマンションはいくらで建つのだろう?4億、5億?それを自分1人で残せたら、自分が生きた価値はあったといえるだろうか。いや、もっと自分の命には価値があるはずだ。マンションの隣の工場ぐらいは残したいな。でもそれで世の中は変わったといえるのだろうか?...とか悶々と。

自然と生き物以外、周りに見えるものはすべて人間の創造物です。それを思うと先人達って何て発想力に富んでいるんだと関心します。いま視界にある傘とか、レンジとか、どう考えても自分なら思いつきません。

モノづくりってこの先人達の創造にささいなアイデアを1つ付け加えることなんでしょうね。ゼロから何かを創りだすことってそうそうできませんから。

「なにもかも独学で覚えたというのは、ほめるべきこととはいえず、むしろ非難すべきことなのだ」と著書「ゲーテとの対話」でエッカーマンは書いています。

わたしたちは知的ストックが蓄積し、人工物にあふれた世界を生きています。ゲーテの生きた1800年頃とは違います。その時代ですら「模倣せよ!」といってるんです。

1人の人間がさまざまな分野で偉業を成し遂げられる時代はとっくに終わっています。1つの分野で模倣し、既存の創造物に少し改良を加える。わたしたちヒト1人にできることはそれぐらいのものだと自覚した方が現実的だし、むしろ後の時代に何かを残せるんじゃないでしょうか。