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【洗脳:Toshl】もう洗脳されないでくれ!人生をやりなおすための条件

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洗脳って怖いですよね。

自分は絶対洗脳されないて思います?いえいえ、日常と非日常の世界は地続きですよ。条件が揃えば誰にでも起こりうることですし、既に誰かに洗脳された世の中をいまも生きているのかもしれません

 

《目次》

 

人はやりなおせるのか

Toshiは1998年〜2010年までの12年間という長いあいだ洗脳状態にありました。その12年間の様子が書かれた本が「洗脳」です。MASAYA(ホームオブハート主催)と守谷(元妻)による罵倒と暴力のくり返しの日々・・・壮絶です!「化け物アゴ男」とかひどすぎでしょ。

1998年のHIDEの死のときはすでにホームオブハートに搾取されはじめていました。葬儀に出たあとに急いでホームオブハートに向かうToshiの姿には悲しいものがあります。

2007年にはX-Japanが再結成し、2008年には再結成コンサートのステージに上がりました。このときもまだ洗脳されていて、再結成コンサートの前後も洗脳に従った活動を続けています。たまにテレビでToshiが怪しい活動してるって報道をみた記憶がありますが、まさにその背景が生々しく書かれています。非日常の外側からだと、洗脳されている側も洗脳している側と同じようにみえてしまいます。本当は罵倒、暴行されて虐げられている被害者なのにもかかわらず。

Toshiは再結成コンサートを期に広がった外部との接触をきっかけに、洗脳に疑念を抱きはじめます。カルトによる洗脳は外部情報の遮断が第一歩です。自分が同じ立場におかれたらと思うとゾッとしますね。情報遮断は日常から非日常への転落の入り口だから。

「人はどんな時でもやりなおせる」 ーToshi

本の裏表紙に書かれた言葉です。Toshiは2010年に立ち直り、やりなおし宣言をしています。

でもこの言葉は真実でしょうか?

よく考えてみると、明らかに正確性が欠けているのがわかります。正確には、「人は条件がそろった時にやりなおせる」です。もしくは「人はどんな精神状態からでもやりなおせる」なら真理でしょう。

 

やりなおすための条件

では、やりなおす条件とは?外的要因もありますが、ここでは内的要因にだけ焦点をあててみます。 

12年間の洗脳から解け、2010年に他の被害者とともに行った裁判で全面勝訴的和解となった後、Toshiは当時住まいを提供してくれていた「お父様」のもとに急いで向かいます。

「本当に幸せに生きていくにはどうしたらいいのでしょうか?」

「そうか...」「それは、清廉に生きていくことじゃ」

「せ・い・れ・ん」

「そうじゃ、清廉じゃ」

その深く凛とした言葉を聞いて、僕は目頭が熱くなってきた。涙は決してない。お父様に約束したから・・・だけど、これまでの自分を思い、心の中で思いっきり泣いていた。

この「お父様」とのやりとりをみて、どう思いますか?

Toshi、お父様を信頼しすぎ!「清廉」という言葉、声に感情がふれすぎ!すでに洗脳されてません?

やりなおす条件とは、他人に依存しないことなのに。あれだけ自我の強さに意識がいってMASAYAに癒しを求め依存した過去をもう忘れたのか!しかも裁判で勝訴したその日に!

 

まとめ

他人に依存している限り、洗脳という非日常はまた襲ってきます。

他人任せにせず自分の頭で考えて決断することが、主体的に身を守る唯一の方法です。ときに「社会」という名のもとに常識をかざして持論を振りまいてくる人達も含め、他者をまず批判的にとらえる。そして自分の判断基準と照らし合わせてみる作業が必要ではないでしょうか。

Toshiはこの後2011年にX-JAPANとして「JADE」をリリースしています。洗脳の経緯を知ったからか、高音で叫ぶ声がいっそう綺麗に透き通って聞こえます。

www.youtube.com

 

X-JAPANは18年ぶりの紅白 歌合戦出場が決まっています。どんなステージで何を歌うのか?楽しみですね。

グラサンで隠れてあまりみえないToshiの表情と動きにも注目したいです。2015年の今どんな思いで歌っているのか、ほんの少しだけ分かるかもしれません。次の洗脳にかかっていないことを祈りつつ。