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【大世界史:池上彰/佐藤優】歴史は最高に利回りの高い時間投資

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年が変わり、2016年になりました。

これからはじまる1年間、誰もが共通に持っている「時間」という貴重な財産をあなたなら何に投資しますか?

《目次》

 

有望な3つの時間投資先

人と会うこと、旅をすること、本を読むこと。仕事以外に時間を投資するのであれば、この3つが有望だという話は聞いたことありますよね。では、この3つの時間商品に分散できる投資信託はご存知ですか?

それは、歴史を学ぶことです。

現代には存在しえない程の偉人に会うことができ、世界中のどこにでも一瞬で旅することができ、それは本を読むという活動を通してなされます。

そして池上彰・佐藤優の共著『大世界史』は分散投資としてあなたの時間を使う、いま現在最適の選択肢の1つです。

 

教養として歴史を学ぶことの価値

佐藤:世界史をただ漫然と学んでも、何の意味もありません。歴史を博物館の陳列物のように扱っては、面白みもありません。歴史は、現代と関連づけて理解することで、初めて生きた知になるのです。

(中略)

池上:過去と現代の往復を繰り返すことで、歴史を我が物とすることができます。

たとえば、いま中国が南シナ海からインド洋にまで勢力を拡大しようとしている。これはあたかも、明の鄭和の大航海の再来であるかのようです。また「イスラム国」は、2020年までに、東はインドから、西はスペインまで取り戻すと言っていますが、これも過去のイスラムの栄光を取り戻す、という発想です。また大統領が自らの権限を拡大しようとしたり、巨大なモスクを建てようとしているトルコも、「オスマン帝国の再来」を夢みている。こうした「過去の栄光よ、もう一度」という動きが世界の各地に見られます。

(中略)

佐藤:一人の人間が、人生のなかで経験できることには限りがある。しかし、歴史を学ぶことによって、自分では実際には経験できないことを代理経験できる。

(中略)

佐藤:何の問題も生じない円満な家庭や完璧な会社組織など、この世に存在しません。誰もが、時にある種の理不尽さに直面します。こういうときにこそ、代理経験がものを言う。逆に、こうした代理経験に乏しければ、どんな成功者やエリートでも、以外の脆いものです。つまり、そういう人は「歴史」を学んでいないわけです。 

「歴史」を学び、時代背景を知ってこそ、現在世界で起こっていることの本質が理解できるのです。

と、偉そうにのたまっているワケですが、私はガリガリの理系で学生時代は全くと言っていいほど歴史を勉強してきませんでした。(いまさら理系だ文系だって言い訳するのはイケてないけれど説明のため致し方なく・・・)

そりゃあ最低限の定期テスト勉強はしましたよ。でも当時の自分は高校一年から「受験が第一。受験に出ないことは一切勉強しない」という、目標ベースである意味効率的、かつ当然の判断基準をもっていました。だから、歴史は小中学校レベルで止まっているのです。

でも安心したのは、本著で池上さんも学生のころは世界史が苦手だったと書いていたこと。ジャーナリストとして海外のニュースを扱うようになってから歴史の重要性を痛感し、歴史を学んだそうです。

自分はジャーナリストでも外交官でもないから、仕事で世界史を使わないから必要ない?そう思う人はもう一度、上の引用を読んでみてください。

 

まとめ

「脆い」人間になりたくなければ、報道を鵜呑みにして思考を陽動される大衆の一人になりたくなければ、2016年やるべきことは1つです。

 

池上彰・佐藤優の他の本

共著の第一弾はベストセラー作品『新・戦争論』です。こちらもいずれエントリーにします。

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