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【ラクガキマスター:寄藤文平】あなたの話が理解しづらい理由

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「木を描いてください」

いきなり紙とペンを渡され、こう言われたらどんな木を描きますか?精神判定じゃないですよ。画力の話です。他にも、森、山、雲、鳥、犬、魚、虫、締まっている人、ゆるんでいる人、ねじれている人は?

『ラクガキマスター』はマジメに絵を描くための本じゃなく、サラッと生活のあらゆる面を切り取るラクガキの教科書です。

《目次》

 

目にしたことのある寄藤文平作品

電車の広告で目にしたことありませんか?下のJTのヒット連載広告「大人たばこ養成講座」を描いているのが、『ラクガキマスター』の著者 寄藤文平さんです。 

http://blog.10-1000.jp/image/yorifuji1.jpg

最近は紙で配ってないそうですが、フリーペーパーR25の表紙と挿絵を描いているのも寄藤さん。

http://ks.c.yimg.jp/res/chie-que-1233/1/233/700/832/i320

 

ラクガキ例

本著に載っている例を2つあげます。

1つ目

著作権あるので画像は載せられないのですが、人の顔の絵に以下3つを大量に書き入れることで、すさまじく気持ち悪い絵ができます。超簡単なので、試してみてください。

1. 点を描く。●

2. カッコを描く。(●)

3. たまにボウフラを植える。(I)先端にテカリ。

点とかっこだけで、見た人を「オエッ」とさせることができるこの快感。

2つ目

人の動かし方は6パターンある、というのが寄藤説。R25の表紙の人をイメージしてください。

  1. 締まってる人
  2. ゆるんでる人
  3. 力んでる人
  4. 脱力してる人
  5. 傾いてる人
  6. ねじれてる人

この基本動作6つの組み合わせで、どんな行動をとってる人も簡単に描けるのだそうです。難しいように感じますが、慣れれば誰でもある程度のレベルで描けそうです。

できるだけ文字で説明しましたが、分かりづらいですね。絵を見たい方は本を買ってください。

 

ラクガキは言葉より雄弁 

自分が想像したことのうち、人に話すことは一割もありません。頭の中の想像のほとんどは、自分の中で生まれて、自分の中で消えていきます。想像は言葉で表すこともできますが、あまり率直に言葉にすると、ちょっと変な人だと思われてしまう。

その点、ラクガキだったら大丈夫。

どんなグロテスクな映像でも、エロい想像でも、絵にするとなぜか許されちゃいます。むしろ、めちゃくちゃな想像を絵にした方が喜ばれたりする。本来だったら自分の中で消えてしまうはずだった想像が、絵にすることで人に話せるようになるのです。

 「思考の90%以上は人に話せない」というのは真理のような気がします。

さらにこの引用から注目したいポイントは、「絵にするとなぜか許されちゃ」うだけでなく、「絵にすることで人に話せるようになる」という点です。

普段、仕事しているときに絵をつかってますか?最近は「マッキンゼー式の〜」的な本が流行ってて、それらを読んだ方もいらっしゃるでしょう。フレームワークって言葉で様々な図が出てきませんでしたか。空雨傘、MECE、マトリクス、どれも基本は簡単な絵図、つまりラクガキの一種です。

イメージは言葉よりも伝わりますし、そのイメージっていうのはデザインのプロではない私達からしたらラクガキなのです。そこに思考の結果として文字を書き入れていく。書き入れていった結果から、さらに思考を膨らませる。ビジネス書は何だか難しいことばかり書いてるし、こんなの経営者や参謀じゃなきゃ使わないと思って今活用しないのはもったいないですよ。

 

まとめ

ビジネスはラクガキからです。何かを実践する前には必ず計画が必要です。その計画は、言葉や文字ではなく絵、つまりラクガキから始めるべきです。

ラクガキの腕を上げて、分かりやすい図や絵を描くことができれば、「分かりづらい」「もう一度言って」とか言われたり、誤解を与えて説明に時間を浪費することもなくなるでしょう。ラクガキの腕があるのに描けないのなら、それは自分も理解していないということです。

 

寄藤文平の他の本

JTの広告「大人たばこ養成講座」が本になってます。しかも「3」まで出てる。