引用書店

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

THE INYOSHOTEN PLUS

書評を中心に、伝えたいことをplus

【イシューからはじめよ:安宅和人】知らなければ圧倒的な損失

ビジネス ビジネス-戦略
スポンサーリンク

「イシューからはじめよ 」という言葉を聞いたことがありますか?

もし聞いたことがなければ、あなたは圧倒的に損しています。無駄なことに努力を浪費しているかも知れません。

《目次》

 

イシューとは何か

「イシューからはじめよ」と言いますが、何事もまず「はじめ」は用語の定義からでしょう。つまり「イシュー」とは何か?からはじめましょう。

A)2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

B)根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

B)はスッと受け入れられます。が、A)は一見して違和感がありませんか?

用語の定義ははじめに為されるだけでなく、超重要な要素です。この後、安宅さんは「イシュー」について掘り下げていくので、分からないからといって無視してはダメなポイントです。

「2つ以上の集団の間で」決着がつかないのがイシューです。1つの集団で決着がついていないのはイシューではないのです。実感わきませんか?

でもよく考えてください。考えたら、「あれ、うちの会社で問題だ!ってずっと解決していないことって、営業と開発で食い違ってるアレだぞ。みんな立場が違うからって諦めてるアレ」と思い出しませんか?

そうです。一見違和感があるけど、「2つ以上の集団の間で」はイシューの定義になるほど本質的な要素なのです。これは一時も忘れないよう、しっかり頭に叩き込んでおくべきです。

 

犬の道

バリューのある仕事は「イシュー度」と「解の質」、2軸のマトリクスで測れます。

http://mugentoyugen.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2010/12/15/photo_3.jpg

ここで絶対にやってはならないのが、「一心不乱に大量の仕事をして右上に行こうとする」ことだ。「労働量によって上にいき、左回りで右上に到達しよう」というこのアプローチを僕は「犬の道」と呼んでいる。

多くの人が陥る「犬の道」を戒めているのが、本著最大の価値といっても過言ではないです。

実際ほとんどの人が「犬の道」を歩んでいるのではないでしょうか?それは本人だけのせいではないです。「まずは下積みだ」「3年働いてからモノを言え」と直接は言わなくても、そういう態度を諸先輩方がとるのが原因。質より量を重視させられるのです。当然「イシュー」の根本など教えられず、問題は上から勝手に設定されてしまい自分で考える余地を与えられないのです。下手したら課長クラスになるまでイシューを考える機会がない環境にある不幸な人もいるのでは。その場合、今いる環境に何か変化をもたらすか、自分が組織から出て新しい環境で仕事すべきです。

 

脱・犬の道

意味のない仕事を断ち切ることこそが大切なのだ。うさぎ跳びを繰り返してもイチロー選手にはなれない。「正しい問題」に集中した、「正しい訓練」が成長に向けたカギとなる。

安宅さんは、世の中で問題かもしれないとされている数が100としたら、イシューはせいぜい2つか3つだと書いています。確率が低いということは、イシューは慎重に時間をかけて絞る必要があるということです。

 

まとめ

慎重な「イシューの見極め」をファーストステップとし、次に解を磨く。これが本著の肝です。うさぎ跳びはスポ根マンガの世界なので、現実では控えましょう。