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【投資家が「お金」よりも大切にしていること:藤野英人】あなたはなぜそれを買うのか

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あなたはコンビニで、例えばペットボトルを買うときに「なぜそれを買うのか」と理由を考えますか?

単純に飲みたいから。ええ、そりゃそうでしょう。喉乾いてるからね。冬に炭酸はキツいし、寒いけど甘ったるいのはイヤだし、今日はホットのお茶にしようかってなりますよね。

じゃあ、どのメーカーのお茶を買いますか?美味しいから、だけですか?

本著『投資家が「お金」よりも大切にしていること』を読んだ1ヶ月後、わたしはレオス・キャピタルワークスにアカウントを開き、積立投資をはじめました(勧誘じゃありませんよ)。レオス・キャピタルワークスの商品を買うことにした理由をこの記事で書いていきますこれと同じ理由が少なからずあってペットボトルを買っている気がするからです。

《目次》

 

藤野英人とレオス・キャピタルワークス

藤野英人は野村投資顧問、ゴールドマン・サックスを経て2003年にレオス・キャピタルワークスを創業したファンド・マネージャーです。

 

日本人はハゲタカ

「あっちがダメだから、つぎはこっちだ」「こっちのほうが利益が出そうだ」などと言って乗り換えるのはいいですが、ちょっと考えてみてください。私たちは、テレビや新聞で散々「ハゲタカだ!」といってスティール・パートナーズを避難したけれど、私達こそがハゲタカなのではないでしょうか?

スティール・パートナーズは、2007年にブルドックソース株式会社の株をTOBという株式公開買い付けで買い占め出したアメリカ系の投資ファンドです。これを日本人は「金の亡者だ!」「ハゲタカだ!」と非難しました。

でも、「今はブラジルだ」「インドでもいきましょうか」と新興国株やファンドを乗り換える日本人こそがハゲタカだと、藤野さんは揶揄しているのです。「ハゲタカじゃない」と言うのなら、ブラジル株を長期保有してから反論しろと。

 

真面目に生きる

真面目の語源まで調べみると、

「柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)」

という、中国宋代の詩人、蘇東坡(そ とうば)の詩にいきつきます。

意訳すると、「柳には柳の色、花には花の色があり、それぞれがそれぞれの個性や役割を発揮している」という意味です。

(中略)

真面目とは、本気であり、真剣であり、誠実であること。

そして、「本質とは何か」ということを、しっかり考えること。

投資の本でなぜ「真面目」という言葉のもとをたどったのか。それは、「何も考えずに言われた通りにする」という日本人の投資への態度がダメダメだと言いたいからです。もっと自分のお金を何に使うか、どう投資するかを本気で真剣に誠実に考えろということです。

これは個人の問題でもあるが、日本人の変な国民性にも起因するのではないかと藤野さんは書いています。「お金のことを考えるのは汚いヤツだ」と考える国民性です。その証拠に、日本人のヒーローは遠山の金さん、暴れん坊将軍、水戸黄門と「公」が多い。

一方、アメリカのヒーローは「民」が多いというのです。確かに、アメコミのヒーローって普通に高層ビルで働くホワイトカラーが結構いますよね。アイアンマンはイーロン・マスクがモデルです。つまり、「金を稼ぐヤツはカッコいい」という価値観が根付いているということです。

 

応援する感覚

じゃあ私たちはお金とどう向き合えば良いのか?その答えがこれです。

使ったお金の額の問題ではありません。重要なのは、あなたが何を考えて、その消費行動をとったか、ということです。

(中略)

「消費活動は社会貢献活動である」という観点から考えてみると、自分が素敵だと思ったこと(もの)に自分のお金を使う行為は、そのステキな商品やサービスを提供してくれている会社やそこの従業員たちを応援する行為と同義である、ということです。

これが冒頭のフリ「レオス・キャピタルワークスの商品を買うことにした理由」の答えでもあります。

投資も同じです。投資とは会社の経営者、従業員を信じるということ。「投資が嫌いな人は人を信じられない人」だと藤野さんは書いています。もちろん会社の業績を分析して投資に値するかを評価する指標は種々ありますが、最後の最後は論理ではなく気持ちだというのが藤野さんという1人のプロの投資家の見解です。

 

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