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【リーダー論】AKB48グループ総監督を「定義」した高橋みなみ

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真のリーダー、強いリーダーとはどのような要素を持った人物をいうのでしょうか?

AKB48グループ総監督を引退する高橋みなみが書いた『リーダー論』から読み解いていきます。

《目次》


高橋みなみのリーダー論

あまりAKB業界に明るくないので知らなかったんですが、巻末の著者紹介にこんな文章があります。

AKB48グループ総合プロデューサーの秋元康氏は「AKB48とは、高橋みなみのことである」と評したほど。

300人以上のメンバーで構成されているAKB48グループを個人で代表できるほど、高橋みなみは優れたリーダーだと秋元さんは言っているのです。

あなたの社長は、株主(秋元さんの位置づけ)や顧客(ファンの位置づけ)から同じように称されるでしょうか?そう考えると、これがいかに凄まじい形容か分かるはずです。Appleのスティーブ・ジョブズ、ソフトバンクの孫正義、ユニクロの柳井正、日本電産の永守重信。経営者でいれば、このレベルの人物です。

 

真のリーダーは立場を定義する

ではなぜ「AKB48とは、高橋みなみのことである」と評されるほどになったのか。その理由はここにあります。

2012年の夏、新しい肩書きが誕生しました。「AKB48グループ総監督」。通称「総監督」です。私が任命されることになったんですが...いったい何をする人なの?スタッフさんたちに聞いても、誰も答えが分かりませんでした。

とにかく、やってみる。やってみた後で、考える。

総監督を「定義」したのは「高橋みなみ」その人なのです。

役職こそ与えられたものですが、その役割をゼロから開拓して創っていった。だからこそ、AKB48グループ全体を代表して形容されるほどになったのです。AKB自体は秋元康がつくったので立場は一段低いかもしれませんが、創業経営者のようなものです。

総監督を継承する横山由衣は、先代の高橋みなみの姿を見て「期待されている役割は何か?どのように職責を果たせばよいか?」想像がつくことでしょう。しかし、初代だった高橋みなみは全て自分で考え、行動し、試行錯誤して「総監督とは何をする人か?」を一つ一つ定義していったのです。

 

「ワンピース」スピーチ術は鳥肌モノ

高橋さんは、総監督の最重要な仕事はスピーチだと定義しました。ファンにグループのスタンスを発表するのはさながら株主総会、商品発表会のよう。確かに重要な場面。

そんな彼女の「スピーチ七ヵ条 その一」はマネしたい技術です

私がスピーチの構成で一番気をつけているのは、「太文字になるような言葉」の存在です。

イメージとしては、漫画の太文字ですね。「海賊王に、俺はなる!」。キャッチーで、インパクトがあるじゃないですか。一度目にしたら、忘れない。

 からの、このセリフ。

「努力は必ず報われる」と、私、高橋みなみは、これからも人生をもって証明します。

ワンピースのキャラが言いそう。狙いが見事に当たってます。

政治家が報道で使われやすいフレーズを決めておくように、ファンに拡散されやすいフレーズを決めているのです。政治家やアイドルじゃなくとも、この理論は使えます。次プレゼンするときは、太文字を意識してみましょう。太文字を意識すると、自然とタメや抑揚もつきそうですし。

 

まとめ

キャリア論として、高橋さんは「センターという主人公」になれなかった。だから「リーダーという主人公」の物語を歩むことを選んだと書いています。

向いていない職種は潔くあきらめ、自分が人生を賭けるべき別の物語を探す。探し当てたら試行錯誤し、ゼロから役割を「定義」して前へ進んでいく。高橋みなみのAKB人生は、私やあなたの人生にいくらか教訓を遺しています。