引用書店

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

THE INYOSHOTEN PLUS

書評を中心に、伝えたいことをplus

【シンプルに考える:森川亮】LINE元社長「たった1つ」のビジネスの本質

スポンサーリンク

「 大企業に勤める、偉い人に従う、出世する、社内で軋轢が生じないようにする、競争相手に勝つ」

日々、何を考えて生きてますか?

LINE元社長の森川亮著『シンプルに考える』は衝撃の一冊。雑念がいかに本質を邪魔するか、痛感させられた。シンプルに本質だけを突かなければ、結果は出なくて当然。自分の今の状況を振り返ってみて、ハッとさせられた。

でも、あの森川さんもはじめからビジネスの本質が分かっていたわけじゃない。考え抜き、経験し、悔しい思いをして涙を流し、学んでいった。『シンプルに考える』は、ビジネスパーソン森川亮の仕事人生の教訓が密に詰まった本だ。ここから学ばない手はない。

《目次》

 

ビジネスの本質は1つ

ビジネスとは何か?

とてもシンプルなことです。

求める人と与える人のエコシステム(生態系)ー。

これがビジネスの本質です。

お腹が空いた人に、おいしい料理を出す。

冬の寒い日に、あたたかい衣服を差し出す。

手持ちぶさたな人に、手軽なゲームを提供する。

どんなことでもいい。人々が求めているものを与えることができる人は、どんな時代になっても生きていくことができる。

このシンプルを通すために、森川さんは他の要素を徹底して排除している。戦わない、ビジョンはいらない、計画はいらない、情報共有はいらない、モチベーションは上げない、差別化は狙わない、イノベーションは狙わない、といった具合に。

少し細かくみると「計画はいらない」は、インターネット業界ならではだろう。ぼくがいる医薬品・医療機器業界で「事業計画は立てません」というのはあり得ない。一方、「情報共有はいらない」はどの会社でも応用できる。

「モチベーションは上げない」「差別化は狙わない」「イノベーションは狙わない」はちょっとクセもので、誤解すべきじゃないのは「どれも必要」だということ。モチベーションについては「自分で上げろよ。それがプロだろ」ってことだ。差別化、イノベーションについては「狙わない」という述語が肝で、「ユーザーが喜ぶプロダクトを追求していった結果として差別化、イノベーションになっちゃってる」が理想だという意味だ。

 

本質を突き詰めるための圧倒的努力

ユーザーが求めるものを提供する。これが「シンプルに考える」ということだが、一見するとヌルいようにも聞こえる。競合と戦わないとか、面倒な計画は立てないとか言ってるし。

しかし、「シンプルに考える」の裏には圧倒的努力が隠されていることを見逃してはいけない。メモを兼ねて、森川流「企画の叩き方」をまとめておく。

  • あらゆる角度からツッコミを入れる
  • 市場調査でユーザーのニーズを把握するのは当然
  • 類似商品をマッピングし、「その企画」がどのニーズを満たすか明確にする
  • マーケットの歴史を俯瞰して、いまなぜ「その企画」が必要か明らかにする
  • 上記によって仮説の精度を上げ、確信がもてるまでロジカルに考え抜く
  • 失敗したら検証する(前提としてロジカルに考え抜かないと検証できない)
  • このサイクルを速く回す