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【不格好経営:南場智子】ビジネス書初心者向け!経営者の楽しそうな経営話

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軽いタッチで描かれる経営者による経営本、それが『不格好経営』。活字が苦手で読んでも軽い小説だけ、という方はノンフィクション、ビジネス書のデビューとして本著から読みはじめてはどうだろうか。

《目次》

 

何が不格好か

南場さんはマッキンゼー出身。外資コンサルで経営者にアドバイスをしていたのに、プランどおり行くことなどほとんどない。その場しのぎで苦労を重ね、成長してきた企業DeNA。

「企業を成長させる過程とはかくも泥臭いものだ」という実体を浮き彫りにした、そんな事例だ。

 

根性が凄い

とんでもない苦境ほど、素晴らしい立ち直り方を魅せる格好のステージだと思って張り切ることにしている。そしてもうひとつは、必ず後ろから振り返って、あれがあってよかったね、と言える大きなプラスアルファの拾い物をしようと考える。うまくいかないということは、負けず嫌いの私には耐えがたく、単に乗り越えるだけでは気持ちが収まらない。おつりが欲しい、そういうことだ。

この考え方は凄い!頭に焼き付けておきたい。

負けず嫌いという性格からくる、苦境に立たされたときに「おつりが欲しい」と欲張る姿勢。僕もまあまあ負けず嫌いだが、ここまでは考えなかった。

普通「何とかマイナスを少なくして生き残る」を目指す着地点に設定しそうな苦境を、本当に「おつりが欲しい」根性で乗り切っていく。詳細は本著に譲るが、この考え方を覚えて実践したいし、これを読んだ人たちも覚えておいてほしい。

 

写真が楽しそう

「おつりが欲しい」根性ともう一つ、本著で印象に残ったのが「写真が楽しそう」という点だ。文章の主旨とさほど関係なく何気なく添えられた、1999年11月29日、「ビッダーズ」誕生の瞬間の、現社長の守安さんの楽しそうな顔!周りにいる人たちも全員笑顔で、笑いをこらえているのか口を押さえている人もいる。

こんな楽しい風景が自分の職場であっただろうか?こんな楽しい職場なら働いてみたい。単純きわまりないが、そういう魅力にあふれている。今はどうか知らないが当時のDeNAで働きたい、会社とはチームで達成して勝ったら思いっきり喜ぶスポーツのようなものだったんだ、と思わせる1枚だ。

 

不格好経営の舞台裏

DeNA内部からの本として、『黒子の流儀 DeNA不格好経営の舞台裏』がある。舞台裏といより、横浜DeNAベイスターズという、もうひとつの不格好経営を書いた一冊。