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【プロカウンセラーの聞く技術:東山紘久】「相手にとって気持ちよく」それだけ!

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少し古い一冊だが、カウンセラーが書いた「聞く」技術の本。  

《目次》

 

「他人のことはできない」と割り切る

たとえば、子どもがゲームに熱中しているときに、「そんなことはやめて遊ぼうよ」と言っても無視されるに決まっています。要は相手のタイミングで遊び、相手のタイミングで話を聞いてあげる、これが相手に対してできる最大のことなのです。それ以外のことはできないのです。

プロのカウンセラーですら相手に対してできることは「聞く」ことだけなのだ。

他人は他人、自分は自分。

厳しいようだけど事実として認識しておかないと、「アドバイスをしてあげよう」とか変な気を起こしてしまう。アドバイスをして、それが響いたって結局行動するかどうかは相手次第。

この考え方は子育てや部下育て、生徒育てにも使える。

 

相手にとって気持ちよく

「聞く」を中心に据えたコミュニケーションのコツはただ一つ、「相手にとって気持ちよく」なるように観察し、反応することだ。

例えば、ある人が話をしているが聴衆に反応がない。そういうときは「この人たちに自分の言いたいことは伝わっているかな?」と相手は不安になっている可能性がある。

その場合「ちゃんと話を聞いているよ」と相手に伝えるべきで、その最良の手段が相づちを打つことだ。

相づちは打ち方ひとつとっても、様々なやり方がある。前のめりになって何度もうなづく。「フン」と声を出す。話を簡潔に要約するのも広義では相づちのひとつ。

相づちなんて当然できると思ってはいないだろうか?

会議のときなどに周りを見回してほしい。意外とできていないことに気づくはずだ。相づちをしている人は皆無か、いても1人2人だろう。

自分が話していたら「相づちしている人がいたらその人に向けて話すから助かる」と感じるのに、いざ聞き手になるとなにもしない。相手にとってを一番に考えたら、聞き手として今やるべきことは見えてくる。

 

相手に集中できる

「相手にとって気持ちよく」を意識すれば、自分の反応の根拠となる相手の挙動に当然集中することになる。

そうすれば「どういう質問を次にすべきか」「要約してあげた方がいいか」「ずっと話していて嫌気がさしているから他の人に振ろうか」と、相づち以外の選択肢も見えてくる

目的があるビジネスの会議であっても、まずは話している相手1人に集中すれば「あれ、これは論点がずれてきているな?」と気づき、相手の気分を害さないように軌道修正することも可能だ。

聞く技術は色々あるが、究極を言えば相手に集中して、そのときに最も適切な反応をしてあげること。それだけ。

シンプルすぎるが、他にできている人がほとんどいないはずなので、これだけで差別化できる。