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【申し訳ない、御社をつぶしたのは私です:カレン・フェラン】お前(コンサル)のせいか?

ビジネス ビジネス-戦略
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タイトルとサブタイトルで、ここまで内容が読める本はなかなかない

MIT卒のデロイト、ジェミニ・コンサルティング出身のコンサル、カレン・フェラン著『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です - コンサルタントは組織をぐちゃぐちゃにする』。

《目次》

 

目次からも内容がわかる

本著の目次は以下の通り。

第1章「戦略計画」は何の役にも立たない

第2章「最適化プロセス」は机上の空論

第3章「数値目標」が組織を振り回す

第4章「業績管理システム」で士気はガタ落ち

第5章「マネジメントモデル」なんていらない

第6章「人材開発プログラム」には絶対に参加するな

第7章「リーダーシップ開発」で食べている人たち

第8章「ベストプラクティス」は“奇跡”のダイエット食品

コンサルに食傷気味な人には、なかなかこたえる目次だ。しかし、これだけ分かりやすい目次をつくれるとは、さすがは本著を堂々と書くほどの優秀なコンサルである。

 

「秘訣などない」が真実

健康でいるためには、いろいろな食材をバランスよく適量とり、体をよく動かして、睡眠をたっぷりとる必要がある。痩せる秘訣もそれと同じで、昔から誰でも知っている。つまり、秘訣などないのだ。

ビジネスもダイエットと同じ。

流行のダイエットやエクササイズ(ビジネスで言えば分析方法)に飛びついても、すぐに痩せられるわけがない。戦略コンサルタントは、いわば流行のダイエット法を猛烈にすすめてくるヤツと同じような存在なのだ。

逆にいえば、ビリーやTRFやカーヴィーダンスの人は、伝説的なコンサルタントのような存在なのだろう。金稼ぎもうまそうだ。

 

結局は自己責任

ダイエットの例えで考えれば、結局は痩せられなくても、それはトレーナーのせいではなくてダイエット法を採用した自分の責任だ。

なので、『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です』というタイトルはおかしい。正確には『申し訳ない、御社をつぶす方法を提案したのは私です。つぶしたのはあなたです。だ。

 

コミュニケーションが最強なのは確か

嫌なやつだと思っていたカスタマーサービス部の部門長に会ってみたら、イラついた顧客への対応に一日じゅう追われて苦労しているのがよくわかったし、無能だと思っていた在庫管理担当者も、つねに古い情報に振り回れて悲惨な状況に置かれているのがわかった。

それでも1つだけ、会社の成長に確実に効果がある方法がある。

「コミュニケーションを取ること」だ。その先に何をするかは別として、相手の立場を少しでも想像することができれば、何かの役に立つ。

ビジネスは結局「人」でできている