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ほどよい緊張が最高のパフォーマンスを生むという本番前に使える法則

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スポーツの大会当日、過度に緊張して本来の力を出し切れなかった。そんな経験はないだろうか。

僕はというと、以前はガチガチに緊張して泣きたいほど無念な結果に終わった大会を何度も味わった。当時は人生を賭けるつもりで本気でスポーツをしていたので、情けなさから実際何度も涙を流した。

しかし、ある日たまたまスピードスケートの清水宏保が語っていた「緊張を自分のものにする」という理論を知ってから、驚くほど本番に強くなった。「本番パワー」と勝手に名づけて、練習でギリギリできなかったことにいつも挑戦して本番で何とか成功させた。

 

スピードスケート清水の理論

スピードスケート清水が語っていた「緊張を自分のものにする」理論はシンプルで、以下の2つを本番前に実践するだけだ。

  • 緊張し過ぎていると感じたら、「この緊張を飲み込んで最高のパフォーマンスを出してやる!」とワザと強気になる → 落ち着いて興奮レベルが下がる
  • リラックスし過ぎていると感じたら、「このままではヤバい。周りと比べて自分は全然ダメだ!」とワザと弱気になる→ 緊張して興奮レベルが上がる

要は自分で自分を騙すわけだ。ワザと強気になったり弱気なったりとコントロールしている自覚はあるのだが、これが不思議と興奮レベルが調整できるものなのだ。このように興奮レベルを常に中ぐらいにもってくると 、練習以上の「本番パワー」が発揮できる。

 

ヤンキーズ=トッドソンの法則

後から知ったことだが、スピードスケート清水の理論は「ヤンキーズ=トッドソンの法則」という生理心理学の法則を利用したものだった。

ほどよい緊張感のときに、最高のやる気、パフォーマンスを生むという法則である。

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仕事にも使える

ヤンキーズ=トッドソンの法則はビジネスにも活かすことができる。スポーツの大会前の調整をそのまま応用して、顧客や重役に向けたプレゼン前の心理状態をコントロールすることで、そのときの最高のパフォーマンスを引き出せる。

また『できる人は感情の整理がうまい!』を書いた佐々木正悟によると、心にゆとりがありすぎてやる気が起きないときには、期限を厳しめに設けて「今からやらなければ間に合わない!」 と自分を追い込むと不安や緊張感が増して仕事がはかどるのだという。

反対に、一日にこなさなければならない仕事が多すぎてテンパっているときには、優先順位が低くても短時間で終わらせる仕事を片付けると、タスクの数が減って落ち着きを取り戻す。すると興奮レベルが中ぐらいに調整されて、パフォーマンスが高まるそうだ。

短時間で終わる仕事からどんどん片付ける方法は僕も普段から習慣にしているが、慢性的に忙しい人は取り入れてみてはどうだろう。「優先順位の高い仕事からやるのが原則だ!」と取っ付きにくい仕事からやるより、不思議とスピードが上がって、全体でみたら単位時間あたりの業務量も増えているはずである。単調な作業をやっているうちに調子に乗ってくる作業興奮も利用した、かなり使える方法だ。